食と観光メインでバルセロナ-バレンシア-マヨルカを1週間で巡る弾丸ツアー。今回はひとつ目の都市バルセロナでの模様をおとどけ。観光プランの参考にどうぞ。
日本→バルセロナ
航空券代と所要時間のバランスを考えた結果、マレーシアとカタールで2回乗り継ぎのプランに。関西国際空港発で約6時間のフライトを3回こなす。
渋滞でやや遅れて関西国際空港に到着。カウンター担当が研修中だったせいか、チェックインと荷物預けに予想外に時間を取られた。搭乗開始時刻まであと30分という中で保安検査へ駆け込む。
クアラルンプールで6時間とやや長めのトランジットがあったが、行きということもあり空港内で体力温存。
続くドーハでの乗り継ぎは深夜の2時間トランジット。ハマド国際空港はやたらと広いので、脇目も振らずに搭乗ゲートを目指す。
最後のドーハ-バルセロナ便に搭乗し一安心。あとはバルセロナで荷物を無事受け取れるかどうか。
バルセロナ1日目
朝7時過ぎに無事バルセロナに到着。入国審査はユーロ圏・イギリス・その他でレーンが分かれている。大多数はその他の国からの旅行客で、かなり時間がかかる。1時間半ほど列に並び、順番が回ってきたところで遅さに納得。関空に引き続きどうやら窓口担当が新人研修中のようで、一つ一つの手順に先輩らしき職員の確認が入るため時間がかかっていた。普段はもう少しスムーズなのだろう。
入国審査に時間がかかっていたため、手荷物が人を待っている状態。チェックインまでまだまだ時間があるので、荷物を宿に預けて観光に繰り出す予定。まずは預け荷物にできなかった電子機器類をスーツケースに移し、街歩きできる装いを整える。
Airaloで事前に購入しておいたeSIMに切り替え、ネット接続を確保。
バルセロナ空港から中心部へはタクシーの予定だが、公共交通の乗り放題券を買うためにまずは地下鉄の駅へ。各所でおすすめされている10回券のT-casualを購入しようとするも、どうやら廃止予定のようで販売しておらず。30日乗り放題券のT-usualが割引中で20ユーロだったためこちらを購入。
スリや置き引きが多いという話で警戒していたが、駅もそれほど混雑しておらず問題なさそうだったため地下鉄で宿に向かうことに。
宿の最寄りのGracia駅までは一回乗り換えで1時間ほど。比較的閑静なエリアで治安は良さそう。駅から徒歩数分だったため、苦労することなく宿に到着。
バルセロナの宿は、最安値のHISで予約したHotel via Augusta。朝食付き2泊で〜円。4ユーロで水筒を購入すると、滞在中水を汲み放題というシステムがなかなかに良い。ペットボトルの水が1~2ユーロするため暑い季節に飲み放題の水は重宝する。スーツケースを預けていざバルセロナの街へ!
地中海なのでカラッとしているかと思いきや意外にも湿度を感じる。暑い。
バルセロナに来たからにはやはりサグラダファミリアを一目見たいということでGracia駅から地下鉄に乗りこむ。地下鉄の出口から階段を上がっていけば目の前にそびえるサグラダファミリア!予想していたよりも混雑度合いは少ない。全景が写しやすいフォトスポットとして人気な公園は写真を撮りに来た観光客と、観光客狙いのお土産売りがいっぱい。


事前予約して入場料を払えばサグラダファミリア内も見学できるが、今回はスキップ。昼食を求めて市場へ向かう。再び地下鉄に10分揺られ、バルセロナ随一の市場であるボケリア市場へ。
生ハム!海鮮!果物!バルセロナのグルメが集まっているのがこの市場。



市場という名ではあるが、観光地であるためほとんどの店でカードが使えるのが嬉しい。
筆者が食べた中で、ぜひ紹介したいのは、マテ貝の炙り。日本では一部の地域を除き、あまり一般的な貝ではない印象。市場の海鮮コーナーに並んでいる貝をその場で剥いて、オリーブオイルとニンニクベースのソースをかけ、バーナーで炙ってくれる。大ぶりにカットされたレモンを絞りながらいただく。か見応えのある食感と、貝の甘みが感じられる逸品。

スペイン名物の生ハムはあちこちの店で食べ歩き用の切り落としが売られている。アソートは少なく、一種類ごとに売られており、1カップ4~5ユーロ(¥600~700)。一部の店では注文してから原木を削ってくれることも。

食べ歩きで腹を満たした後は一度宿に戻りチェックイン。こじんまりとしているが、清潔感のある部屋。コーヒーや紅茶は1階のコーヒーマシーンでいつでも飲むことができる。
流石に疲労が溜まっているので、夕食の時間までは宿で休むことに。翌日に観光予定のグエル公園の入場券をネットで購入。
夕食は事前に調べてあった海鮮レストランのEl Mercatへ。予約していなかったので入れるか心配だったが、カウンター席が空いていたので無事着席。名物のパン・コン・トマテ、パドロン、イカ、タコを注文。
パン・コン・トマテはカリカリのパンに素朴なオリーブオイルとトマトが抜群に合う。ハード系のパンとトマトが好きな方は絶対に試してほしい。
パドロンは少し太くて短いシシトウという感じ。日本のシシトウよりもやや苦味が強い大人の味。
イカは柔らかく、甘味が口に広がる。スペインの料理全体に言えることだが、オリーブオイルをたっぷり使っているため、食べすすめていくと油がきつくなってくる。
タコは足を丸ごとグリルしてある豪快な一皿。プリプリに仕上げる日本のタコ料理と違って、柔らかくジューシーに仕上げるのがスペイン流のよう。付け合わせのジャガイモも美味。




一品ごとの価格は高いように感じるが、日本よりも一品のボリュームが大きいため思うほどコスパは悪くない。少食の人は品数を頼みすぎないように注意。お会計は一人¥2900。
バルセロナ2日目
宿の朝食をいただく。想像以上に豪華。フルーツもいろいろな種類があり、特にメロンが美味しい。

スペインの朝は遅い。10時ごろまでは街に出ても入れる店は少ない。朝食を済ませたところで、朝市を冷やかしに行く。

ブケリア市場とは異なり、フリーマーケットに近い様相。一通り見て回ったところで次の目的地へ。お目当てのチョコレートショップの開店まで少し時間があるので、近くのガウディ建築、カサ・ミラを外から眺める。

満を辞して人気チョコレート店のXocolata Amatllerへ。こじんまりとしているが、さまざまな種類のチョコレートが並ぶ。缶のデザインが凝っているので、お土産におすすめ。試食もできる。

何点か購入し、近くのケーキ屋 Mauri で一服。日本のケーキ屋よりも単価は安い。ミルフィーユはガツンとした甘さで食べ切るにはコーヒーが不可欠。レモンムースはしっかりとしつつなめらかな口触りで非常に美味。注文するとカードを渡され、そのかーどに飲み物など追加の注文が課金されていく。会計時にはそのカードを渡して精算。

休憩を済ませたら二軒目のチョコレート店 Cacao Sampakaへ。こちらは黒を基調としたシックな店内。入り口にはマヨルカの塩味など、膨大な種類の板チョコが並ぶ。
昼食はサン・カテリナ市場へ。観光地であるブケリア市場よりもよりローカルな市場。
昼食どきでどの店もいっぱいだったが、タイミングよく前の客が出たところで入店できたUniversへ。生牡蠣や海鮮ミックスをいただく。ローカル寄りのため英語は通じにくい。


昼食を終えたら、市場で買った生ハムをつまみつつ街ブラへ。あちらこちらに昔ながらの大聖堂や城の一部が見られ、歴史を感じる。グエル公園の予約が19時からのためいったん宿へ。

夏のスペインは日が長く、夜9時ごろまでは明るい。予約時間に遅れないようにグエル公園に向かう。公園まではバスが通っている。シャトルバスが運休中のため、バスの路線も一部変更になっている様子。グエル公園は斜面にあり、正門は一番下に設置されているため、マップで調べるとそこが目的地になってしまうが、おすすめは公園上部の入り口。市バスの停留所を降りてすぐで、くだりながら観て回ることができる。
グエル公園には無料エリアと有料エリアがあるため、無料エリアには犬を散歩する人やランニング中の人の姿も多い。有料エリアになっている広場からはバルセロナ市街を一望できる。

バルセロナ最後の晩餐はタパスバーにと思っていたが、どこも長蛇の列…。バーを諦めさまよっていると、偶然通りかかったのがCasa Moritz。入ってから知ったが、最近人気のローカルクラフトビールメーカーの直営店だった。飲み比べ4種とクロケッタなどを注文。名物は丸鶏のグリルのようだが、食べきれないと判断。ビールの店であり、料理はどれもビールと合わせることを前提としているため味付けはしっかりめ。食事メインの方というよりは、ビール好きの方におすすめの店。

バルセロナを二日間満喫し、本場のパエリアを求めて次の街バレンシアへ!
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