弾丸ツアー最後の目的地はスペイン屈指のリゾート地、マヨルカ島。パルマを拠点に山から海まで自然を満喫し、絶品グルメに舌鼓。
バレンシア→マヨルカ
バレンシアからマヨルカ島へのアクセスは船か飛行機。船の方が安いですが、当然時間もかかるので今回は国内線での移動。1時間弱の短距離フライトなのでヨーロッパのLCC、Vueling航空で。
Vuelingは基本料金が安いもののLCCなので荷物制限が厳しい。Trip.com経由で受託手荷物ありのプランを予約。持ち込み荷物も荷物棚の使用は別料金なので、座席の下に入るサイズにまとめる必要がある。

小型の機材ではあるが、海外基準のサイズ感なのか、ピーチなど日本のLCCほど狭くは感じない。特にモニターなども設置されていないが、離陸したらすぐに着陸準備に入るレベルの距離なので問題なし。
パルマ・デ・マヨルカ国際空港は、ヨーロッパ各国から観光客が訪れるだけあってかなり広い。ゲートはAからDまでゾーン分けされており、荷物受け取りの回転台も数十番まで設置されている。
国内線なので入国手続きなどは必要なく、さっと荷物を回収してマヨルカ島に上陸。空港からパルマ市内までは空港バスが定番。タクシーもあるが、長蛇の列ができていた。
空港バスはバス停でチケットを購入する仕組みだが、自動券売機が一つしかなく、バスは来ているのにチケットが買えずに見送るような状況。券売機増やすべきでは…。
券売機はカード支払いができるので購入自体は簡単。ただし複数枚をまとめて購入できず、一枚ずつ買う必要がある。これも列ができる原因。
マヨルカの宿はagodaで予約したUR Palacio Avenida。バスターミナルから徒歩数分という好立地で、部屋も綺麗。フロントスタッフが親切で、観光地価格でなく食事ができるエリアなどを簡単に教えてくれる。
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マヨルカ1日目 パルマ・ソーリェル・ヴァルデモッサ
朝着なので荷物だけ預け、Mercat de l’Olivarへ。明日は日曜なので、店関係を今日にまとめる予定。市場はバルセロナやバレンシアと異なる海鮮が並ぶ。
この市場でも生牡蠣やエビのアヒージョなど目についた美味しそうなものをそれぞれの店でつまむ。一品頼んで次の店へ、ということが簡単にできるのはスペインの良いところ。




腹ごしらえをしたところで、マヨルカの目的の一つであるソーリェル鉄道へ。駅にカフェが併設されており、待ち時間の間レトロな線路を眺めながらマヨルカ名産のアーモンドとオレンジのジェラートをいただく。


ソーリェル鉄道はマヨルカ島を南北に走るスペイン最古の鉄道。
木製の雰囲気ある列車はさながら世界の車窓から。
道中は世界遺産のトラムンタナ山脈を通るため、雄大な山々を楽しめる。チケットは往復で購入することもできるが、片道を購入し別ルートでパルマに戻ることに。

パルマ市内は路面電車としてスタートし、郊外から鉄道へ。車窓からの景色はオレンジ畑やオリーブ畑などスペインらしい田園風景から、トラムンタナ地区の山々へ。
最古の鉄道だけあって空調はないため、日陰の席に座るのがおすすめ。左右で風景が違うため、空いていれば席を移動しつつ景色を楽しむのも良い。


終点は港町ソーリェル。ピカソやミロの作品が並ぶ小さな美術館がある。無料なので電車待ちにさっと見て回ると良いかも。終点から路面電車に乗り換えて港まで向かうのが定番ルート。
路面電車は車内で支払うスタイル。路面電車の終着地はビーチになっており、観光客で賑わう。バレンシアのビーチと比べて波が穏やかで透明度が高く、リゾートのビーチという雰囲気。


ソーリェルからパルマまではバスも通っている。帰りがけに別の街に寄りたかったため、遠回りの路線に乗車。運賃は乗る際にドライバーに現金で支払う。


バスは北西の海岸沿いを進む。美しい海を眺めながらバスに揺られること1時間。山間の街ヴァルデモッサに到着。ヴァルデモッサはショパンがジョルジュ・サンドと過ごしたことで有名な街。
当時の街並みが残る美しい街で、猫が多いという噂。閑静な街で猫とのんびりの予定だったが、猫が一匹も見当たらない…。あまりの暑さに何処かに隠れているのだろうか。
時折餌や寝床を見かけたため、存在自体はしているようだ。猫が見られなかったのは残念だったが街歩きを楽しみ、パルマ行きのバスへ。



宿にチェックインし、フロントで教わったエリアに夕食を探しに行くことに。石畳の通り沿いに飲食店が立ち並ぶ通りで見つけた、El mariscal del jamonへ。肉の専門店で、生ハムやソーセージの盛り合わせを注文。量に度肝を抜かれつつ、ビールとともに舌鼓。


マヨルカ2日目 サンタマリア・パルマ・プラヤデイレテス
マヨルカ2日目は日曜日。スペインは多くの店が日曜定休なので、今日は観光がメイン。まずは電車に乗って近くの街サンタマリアで開かれる日曜市へ。無人駅で人気がなく、本当に市場がやっているのか心配になったところで、地元のご夫婦が日曜市ならこっちよと案内してくれた。


無事辿り着いた日曜市は朝から賑わっている。事前情報から予想していたよりはこじんまりとしており、服や鞄のコーナーが大半だったが、ハチミツやローカルの菓子パンであるエンサイマーダなどを購入。ワイナリーも二軒はしごし、お土産にローカルワインも購入。



日曜市の後はパルマ市街の観光へ。旧市街エリアには大聖堂などヨーロッパ建築が立ち並ぶ。





土産物屋など観光客向けの店は日曜でも開いており、冷やかしつつ市街を散策。マヨルカは比較的湿度が低く、カラッとした印象ではあるが、日差しは強く気温は十分高い。アイスを買っても一瞬で溶けていくのでスピード勝負。

昼下がりになったところで、バレンシアのリベンジとしでマヨルカのビーチへ。パルマからバス一本で行けるプラヤ・デ・イレテスへ。
砂浜のビーチは日光浴目的の観光客たちで足の踏み場もない。ヨーロッパの海水浴客たちは日光浴目的が多く、少し歩いて岩場の方へ行くと、一気に空いてくる。
荷物番を交代しつつシュノーケリングを楽しむ。海は透明度が高く、いろいろな魚も泳いでいてシュノーケリング向き。

マヨルカの海を満喫したところでパルマに戻り、最後の晩餐へ。
一軒目は調べてあった海鮮の人気店El Pilonへ。路地裏にひっそりと佇む店だが、到着時点ですでに5名ほどの待ち列が。後からきたカップルが待ち時間を訪ねて1時間以上と言われていたので諦めかけていたところで、一番目の客が入店し、前の客が諦めたため順番待ちが2番目に。
直前の客は6名グループの代表だったようで、店員が先にこちらを通してくれた。日本では順番が優先だが、スペインでは座席の空きを埋めるのが優先のようなので、とりあえず少し待ってみるのは悪くない作戦。



バルセロナで美味しさを知ったマテ貝を食べ納め。そのほかタコやdogfish(ツノザメ)など地元の魚介を白ワインと楽しむ。注文が入ってからグリルするため時間はかかるがどれも絶品。筆者はバレンシアで身に染みていたが、一品が例に漏れずボリューミーなので周りの席には食べきれずにギブアップする人々も。
魚介で腹は満たされたが、この旅最後の晩餐ということもあり、二軒目へ。5つ星ホテルが並ぶ区画を抜けたどり着いたのが、Craft beer Toutatis。

礼拝堂のような雰囲気の個性的な店内。ただしあくまで礼拝堂”風”である。



マヨルカ産のクラフトビール。時間が遅いこともあって売り切れの銘柄もあったが、La BlondeとHoppy Pilsをオーダー。お通しとして山盛りのミックスナッツがついてきたが、せっかくなのでマヨルカ名物のPa amb Oliの生ハム版もオーダー。
カリッとしたパンにオリーブオイルをつけたシンプルな料理で、さらに生ハムやソーセージなどをトッピングできる。パンコントマテ程度の軽いものを想定していたら、思った以上にガッツリ。人も少ない落ち着いた店内でゆったりとビールを味わい、帰路へ。
最終日 マヨルカ→日本
マヨルカ初日に往復チケットを購入していたので、バスに乗って空港へ。
なぜか筆者のチケットだけ読み取り機でエラーが出たが、よくあることなのかドライバーはそのまま乗せてくれた。磁気の問題かもしれないので、扱いには注意が必要かもしれない。
帰りはマヨルカからAir Europaでバルセロナ、バルセロナからカタール航空の復路便で関空を目指すプラン。Air Europaはミドルクラスキャリアなので、Vuelingよりも機材は広め。


バルセロナ空港は入国はあれほど手間取ったのに出国は超スムーズ。3時間ほど待ち時間があるので、トランジットエリア内で時間を潰す。

カタールは相変わらずの深夜トランジット。バルセロナ-カタール便が遅れたためか、入国時の保安検査なしで乗り継ぎゲートへ案内される。
昼過ぎにクアラルンプール空港に到着。5時間のトランジットは市内に行くほど余裕はないので、無料シャトルバスが出ている三井アウトレットパークへ。
一気に日本のショッピングモール感が漂う。夕食はパーク内のレストランで中華を食べ、空港へ。クアラルンプール空港は第1ターミナルと第2ターミナルがあり、入口の外見が酷似しているので間違えないように注意。
筆者のように間違えた場合は、ターミナル間の無料シャトルバスがあるのでそちらを利用。ただし、途中の駐車場らしき停留所で15分ほど停車するので結構焦る。


無事関空便に乗り込み、目が覚めると早朝の関空に到着。駆け抜けたスペインツアーだったが、グルメに観光と大満喫の10日間だった。
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