キルギス90日滞在記#2 キルギスの交通事情

キルギス

こんにちは!しまおです。今回はキルギスの交通事情について紹介します。キルギス旅行の際の移動に役立てたり、キルギスという国での生活についてイメージする助けになれば嬉しいです。

キルギスでの移動に便利なアプリ

Yandex Go

キルギスにおけるUber的な存在のアプリです。タクシーを呼ぶ際には必須と言っても良いでしょう。直接タクシーを呼び止めるよりもやや割高になることがあるようですが、トラブルが圧倒的に少なくなるので旅行で訪れる方はYandex経由でタクシーを使うことをオススメします。ビシュケク市内ではかなり広く普及しており、現地の人々も利用しています。スマホから登録しようとすると確認用のSMSが届かないなど、上手くいかないことがあります。筆者の滞在時も同行者は問題なく登録できましたが、筆者自身はスマホアプリからの登録がうまくいかなかったのでPC経由にしたら登録できました。クレジットカードを登録してカード払いもできるので、手持ちの現金がない時も移動できます。

ドライバーによってはカード払いに設定していても現金で払って欲しいと要求してくることがあります。ナリーチヌィ(ロシア語でお金)と言われたらカルタ(ロシア語でカード)がダメなのか確認し、現金はないと言ってみましょう(ロシア語でNoはニェト)。どうしても現金じゃないと乗せないという場合は配車をキャンセルして別の車を呼ぶか現金で支払いましょう。キャンセル料は取られますが、数十円なのであまり気にせず次にいきましょう。

Google

言わずと知れた超便利ツールたち。特に活躍するのがGoogle mapとGoogle翻訳です。マップはあらかじめオフラインでダウンロードしておくのがオススメです。オフラインダウンロードの方法は過去の記事を参照してください。また、キルギスはロシア語圏で街中の表記はほぼほぼロシア語とキルギス語なので、Google翻訳のカメラ入力機能が大活躍します。これがないとメニューを理解するのも一苦労なので必ずダウンロードしておきましょう!

2GIS

キルギスにおける最も信頼できるMapアプリです。ただし、本社がロシアにある影響なのか、Apple税を払いたくないのかわかりませんが、2022年10月以降からApp storeではダウンロードできなくなってしまいました。Google playにはまだあるようなので、Andoroidスマホの方は是非利用してみてください。乗るべきバスの番号も教えてくれます。

キルギスの交通機関

郊外のカーバザール

キルギスは全面的に車社会です。遊牧民として馬で移動してきた歴史の影響もあるのか、マイカーを持ちたいという気持ちが強い人も多いようです。中古車がヨーロッパから輸入されているようで、メルセデスやフォードなどヨーロッパのメーカーは比較的多くみられます。日本車も非常に人気があり、ホンダのフィットがタクシーとしてよく走っています。キルギスは乾燥しており砂埃が多いため、作りがしっかりしている日本車は壊れにくいという評価を受けているようです。ロシアやカザフスタンから燃料は輸入されています。公共交通に関しても電車や地下鉄はほぼ整備されておらず、基本的にはバスやタクシーで移動することになります。公共交通を利用する際の注意点として、キルギスは年長者を非常に大切にします。座席に座る優先順位は年長者>女性・子供>若者です。全ての座席が優先座席だと思っておけば良いです。あなたが先に座っていて、年長者や女性が乗ってきた場合は立って席を譲りましょう。

難易度 Lv.1 タクシー 数百円~

最も簡便な移動手段はタクシーです。先ほど紹介したYandexアプリを使えば、ドライバーとのやり取りなしで簡単に配車予約できます。料金も数百円程度で市内は移動できるので、複数人で乗ればコスパは非常に良いです。また、キルギスの公共交通は時刻表というものがないため、急いでいる場合は迷わずタクシーを使うことをオススメします。

難易度 Lv.2 バス 約20円

路線バス 約20円

いわゆる路線バスは一回11ソム(約20円)と非常に安価です。バスといっても民営のもので、緑や赤など車体の色で運営母体が分かれているようです。料金に差はないので使う分には気にしなくて良いです。料金は前払い式で、乗り込むときにドライバーに渡します。お釣りもくれるので安心してください。ただし、早朝などまだ乗車賃が貯まっていない時間帯に大きな金額を渡すと、ドライバーがお釣りを持っていない場合があるので注意です。Google mapや2GISを使って乗るべき路線と降りるバス停を確認しましょう。日本のバスと違って停車ボタンはないですが、基本的に各駅停車です。バス停に待っている人がいないような地域や時間帯に乗る場合は、降りるバス停が近くなったらドアの近くに移動してドライバーにアピールしましょう。また、混んでいると、後ろドアから乗り込んできて運賃が手渡しで回ってくることがあるので、もらった人の顔を覚えておいてお釣りがドライバーから回ってきたら渡してあげましょう。このシステムが成り立っているあたり、治安の良さが伺えます。

トロリーバス 約15円

路線バスと別で、電気で動くトロリーバスがあります。こちらは公営のようです。路線バスより大型で、電車のように電線とパンタグラフでつながっています。そのためルートは路線バスより限られており、大きな通り沿いにしか走っていません。車体が大きく、モーター駆動のため乗りごこちが路線バスより良いです。こちらは車内アナウンスがあったり、降車ボタンがあったりとより日本の路線バスに近い感覚で利用できます。支払いは路線バス同様に現金前払いです。

難易度 Lv.3 マルシュルートカ 約25円

街中のマルシュ

最もローカルの利用頻度が高い交通機関がマルシュルートカと呼ばれる乗合シャトルです。料金は15ソム。ほぼ100%メルセデスのバンタイプの車種になります。こちらも民営で、おそらく個人運営だと思われます。ドライバーの経済状況によって社内の内装もちがいます。元々立って乗ることが想定されていない車種なので、ある程度身長がある人は首を曲げていないと天井に当たるので乗り心地はいまいち。ピークの時間帯には東京の満員電車もかくやという勢いで詰め込まれるため、ある程度キルギスの交通に慣れていないと移動だけで疲れ果ててしまうでしょう。筆者も可能な限りバスを利用するようにしていました。

長距離用マルシュ

別の都市への移動にもマルシュが使われます。長距離用のマルシュは目的地によって料金が異なりますが、100~500ソム程度。街中のマルシュと異なり座席が多く、基本的には座っていられます。ただし、途中から人が乗ってくる場合もあるので、その場合は優先ルールに従って席を譲りましょう…。可能なかぎり座席が埋まったら出発になるので、ドライバーによって出発での待ち時間は異なります。気長に待ちましょう。

難易度 Lv.4 鉄道

鉄道は日常の交通手段としてはほぼ機能していません。夏の繁忙期にはリゾート地のイシククル湖まで一日数本走っているようです。現地で聞いた話では、乗り心地も悪いし時間もかかるので、車で行ったほうが良いという評価を受けているようです。

いかがでしたか?海外に行くといかに日本の公共交通が便利に整備されているかを感じますね。とはいえキルギスは首都ビシュケクであれば公共交通機関のみで移動できる程度に整備されているので安心して利用してくださいね!

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