こんにちは!しまおです。
みなさんはキルギスという国について聞いたことがあるでしょうか?聞いただけでは国名であることもわからないかもしれません。
筆者はキルギスという国に90日間滞在し、国の魅力をとても感じたので、ご紹介していきたいと思います。第一回となるこの記事では、キルギスという国について基本的な情報を紹介します
キルギスってどこ…?
キルギスは中央アジアの内陸国です。ウズベキスタン、カザフスタンなど、〜スタンが集まっているあたりの一国になります。
ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタン、中国と国境を接しており、タジキスタンとは国境をめぐって争いが起こっているため、南部の治安が悪化しています。
首都ビシュケクはカザフスタンとの国境近く、北部に位置しているため争いによる治安悪化の影響は出ていません。外務省の危険レベルも1になっています。
中国のチベット地方から地続きで、天山山脈の一部が国土に含まれることもあり、全体として標高が高い国となっています。
ここまで書くといかにもアジアの国という感じですが、実は区分としてはヨーロッパなんです!旧ソ連の国であることが影響しているのかもしれません。
キルギスの魅力
キルギスは中国の隣でありながら旧ソ連圏でありヨーロッパにカテゴライズされていることもあって、アジアとヨーロッパが融合したような独特の文化が形成されているように感じます。
もともとは遊牧民の国であるため、少し都市部から出ると、ユルタと呼ばれる移動式のテントや家畜が群れをなして道を横切る様子などを見ることができます。そんなキルギスを訪れる魅力を大きく3つにまとめました。
暮らしやすさ

まずは生活のしやすさがあげられます。
一部治安の悪い地域もありますが、首都ビシュケクを中心に大部分の地域は治安が比較的良く、スリ等に気をつける必要はありますが、身の危険を感じることはありません。
また、ある程度キャッシュレス決済も発達しており、大手スーパーではカード払いができますし、タクシーも配車アプリで利用できます。
ATMも多く設置されているため、キャッシングで現地通貨を引き出すことも難しくありません。
氷河を持つ山々に囲まれているため内陸国でありながら綺麗な水が豊富で、生水についても心配せず利用できます。
電車は未発達ですが、バス網はある程度張り巡らされているため、慣れれば公共交通だけで移動して回ることもできます。
物価はロシアウクライナ戦争以後のインフレで2倍くらいになっているものの、日本よりも安いため予算を抑えた旅行にも向いています。
唯一難しいのは、ロシア語圏で英語表記が少ないこと。ただし今ではgoogle翻訳があるのでスマホがあればなんとかなります。通信や上下水道といったインフラも都市部では整備されています。
食文化



キルギスには3つの食文化が混在しています。
1つは中央アジアに共通する遊牧民の食文化、2つ目は中国のチベットやウイグルの食文化、3つ目がカフェに代表されるヨーロッパの食文化です。
キルギスはもともと遊牧民国家であり、彼らは国境という概念がそれほど強くなかったため、カザフスタン、ウズベキスタンなどと共通した食文化が見られます。肉とじゃがいもを中心とした料理が多いです。
また、中国と国境を接していることもあり、カラコルなど東部の街ではマントウや麺料理など中華のような料理もポピュラーです。
そして、近年どんどん増えていると言われるのがカフェです。キルギスは非常によく紅茶を飲むため必然だったのかもしれませんが、おしゃれな洋風カフェはビシュケク市内のあちこちで見ることができます。
キルギスを訪れると、これらの多様な食文化を一度に味わうことができるため非常に楽しいです。味付けが塩ベースで非常にシンプルなため、比較的日本人に受け入れやすいのではないかと思っています。
豊かな自然


首都ビシュケクは発展が進んでいますが、少し離れればまだまだ豊かな自然が残っています。
標高3000mを超える山々に囲まれており、湖も多いためハイキングやトレッキングなどのアクティビティが人気です。四季もあるため、春の新緑や秋の紅葉も魅力です。
また、イシククル湖は琵琶湖の9倍以上ある大きな湖で、若干の塩水なので岸からの景色はもはや海です。
夏場は泳いだり釣りをしたりといったレジャーを楽しむ観光客で賑わいます。日本にはないスケールの風景を楽しむことができます。
加えて日本人に嬉しいのは温泉があること!
イシククル湖の周辺など各地に温泉地が存在します。海外なので水着を着て混浴で入るスタイルですが、壮大な風景に囲まれてはいる露天風呂は最高ですよ。
ちなみにゴールデンカムイなどでご存知の方もいるかもしれませんが、バーニャと呼ばれるロシア式のサウナも少し高級な温浴施設として人気があります。
キルギスに行くには…?
かつてはロシア経由便が最も安価な選択肢でしたが、2023年3月現在そのルートは使用できません。
日本から行く場合は、ドバイやトルコといった中東を経由するか、韓国・カザフスタン経由といった選択肢があります。
ビシュケクにはマナス国際空港があるため、全て空路で行くのが一番簡単です。
カザフスタンとの国境が近いため、旅費を抑えたい方は、カザフスタンまで飛行機で行き、そこから陸路という手もあります。
旅程に余裕がある方や交通費を抑えたい方は検討してみても良いでしょう。ただし、陸路での移動は空路に比べて難易度が上がりますので初めての方はマナス国際空港まで飛行機で行くことをオススメします。
いかがでしたか?少しでもキルギスという国について興味を持ってもらえたら嬉しいです。この記事以降もキルギスの魅力や暮らしについて掘り下げていきますので、是非そちらもご覧ください!
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